体質改善のための【肝臓整体】とは？

プライマリーセラピー協会代表の平井です。

本日もブログをお読み頂きありがとうございます！

本日のテーマは「体質改善のための肝臓整体」についてです。

なぜこれをお伝えするかというと、

内臓整体は主に使い方が２通りに分けられます。

まず1つ目は、

疼痛系の治療に対し、筋膜系の治療や骨格系の治療でなかなか結果が出ない場合、

内臓に原因があることが多いです。

この場合、首の痛み、肩の痛み、腰痛に対して内臓整体でアプローチをしていきます。

２つ目は、

不妊整体、冷え性、生理痛、ダイエットなど人間の体質を改善するために

内臓整体でアプローチをしていきます。

この２通りですが、アプローチの使い方が少し異なってきます。

今回は２つ目の体質改善のための肝臓整体についてお伝えしたいと思います。

体質改善のための肝臓整体ですが、意識することはたった１つです。

血流の改善を意識していきます。

肝臓が老廃物などをどんどん溜めていったり、血流を溜めてしまうとうっ滞してしまいます。

そうすると肝臓に老廃物や血液が停滞し、肝臓自体の質量が重くなり、働きが弱くなります。

結果、解毒ができず血の質が悪くなり、それが体質の悪化につながっていることが多いので、

内臓整体でその血流を改善していきます。

体に悪い毒を含んだ血液が３つの血管、いわゆる門脈から肝臓に流れ込んできます。

門脈とは・・・

• 腸から血液を運んできてくれる上腸間膜静脈
• 下腸間膜静脈
• 脾臓から血液を運んできてくれる脾静脈

上記３つからなります。

静脈というのは重力に逆らって上っていくので、

血液を押し上げると静脈還流を促進することができます。

その静脈還流を促進するために、

静脈に沿って血液を運んでくるようにアプローチします。

これを意識すると、ただお腹を押しているだけと、

静脈を意識して血液を肝臓に流す目的で行っているアプローチだとかなり異なってきます。

このアプローチはぜひ意識をしてやってみてください。

肝臓に溜まった血液は、下大静脈というたった1本の太い静脈に入り込み、心臓に流れ込みます。

なので溜まった血液を下大静脈に集めて心臓に流す、という意識をするだけで、

手の置き方や圧をかける方向が変わってきます。

それを意識するだけでかなり肝臓の血流を促すことができます。

もう１つ意識する点としては、

肝臓の中には肝小葉というユニットがあります。

下図の『Ｖ』が肝静脈になり、運ばれてきた血液が肝静脈を通り、肝小葉内に入ってきます。

この時点では解毒されておらず、肝小葉に入ることで幹細胞が解毒をし血液を綺麗にしていきます。

綺麗になった血液は中心静脈という血管を通り、下大静脈に集まり、その後心臓に戻ります。

つまり肝臓アプローチとは・・・

血液を肝臓に集め、肝小葉に溜まった血流を徒手によって流し込むという作業のことを言います。

このアプローチをすると、肝臓にうっ滞している静脈血などを促進することができます。

肝臓は重力がかかっているので、重力に逆らって上ってきます。

静脈血なので動力はなく、心臓のポンプの作用は上に働かないので動脈の方に働きます。

ですので停滞しやすく、ここでポンピングして血液を流してあげる事はとても意義があります。

肝臓に溜まっている血液をどんどんアプローチし、解毒の機能を高め、

血質が悪い血液を解毒してくれるようになりますので体質改善につながってくる、

ということになります。

体質改善の患者さんが多くてなかなか結果が出ない場合、

このアプローチを意識をするだけで、かなり変わってきますので是非試してみてください。

次回は「肝臓の解毒に必要なもの」についてお伝えしたいと思います。