肝臓の関連痛が首に出やすい理由とは？

ブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

プライマリーセラピー代表のひらいです。

今回は、なぜ肝臓の関連痛が頚に出やすいのか？

その理由についてお伝えします。

よく、肝臓が疲労すると、頚や背中が痛くなるという話を、聞いたことがありますよね。

ただ、その理由を説明できる人は少ないのではないでしょうか？

それを人に説明できるレベルに達していないと、中々、臨床では役に立ちませんよね？

メカニズムを知っていないと、臨床においては再現性が出せないからです。

なぜなら、メカニズムを知っているからこそ、「この頚の痛みは肝臓から」「これはただの筋肉の痛みだな」と判断ができるのです。

だから、当てずっぽうの内臓治療ではなく、確信を得た治療になるのです。

当てずっぽうの内臓治療で、患者さんをがっかりさせないためには、メカニズムを知っておいて損はないですよね？

これを読んでいるあなたは、おそらく理学療法士か作業療法士、柔道整復師か鍼灸師、もしくは整体をやっている先生だと思います。

６０分２９８０円のもみほぐしのセラピストではないはずです。

私やあなたが、もみほぐしのセラピストと決定的に違うのは、体のメカニズムに基づいた治療をしている！

ということ。

そこに患者さんが価値を感じてくれて、施術を受けてくれるのです。

逆に言えば、メカニズムを知らないということは、もみほぐしとの差を、患者さんは感じてくれません。

そしたら、当然もみほぐしを選びますよね？

でも、今日のメカニズムを知っていれば、少なくとも肝臓が原因の頚の痛みには対応できるようになります。

肝臓が疲労すると頸部が痛くなる理由とは？

肝臓の支配は、迷走神経と、T７〜T１０から出ている大内臓神経と小内臓神経を支配する交感神経から支配されています。

肝臓が疲労すると、頚が痛くなる理由としては、肝臓を覆う被膜は【横隔神経】というC３〜C５から出ている神経に支配されているからです。

なので、肝臓が疲労すると、肝静脈や門脈の血流が悪くなり、肝臓に静脈血が溜まり、被膜を刺激します。

また、肝臓の質量が重くなると、被膜が伸長されてます。

この刺激が、横隔神経を通じて、頚の筋肉を緊張させて、頚の関連痛に繋がるのです。

肝臓由来の頚の痛みの評価

この肝臓由来の頚の痛みをフィジカルテストで評価すると、

①頚を痛い方に動かしてもらう。

②肝臓を持ち上げる

③もしくは、肝臓を後方に回転させる

④頸部を痛みが出る方向に動かして再評価する

もし、今あなたが担当している患者さんで、頸部痛が難渋しているようでしたら、ぜひ試してみてくださいね。

そして、この肝臓と頸部痛のメカニズムを明日から人に説明できるようにしましょう！

そうすれば、内臓治療も確信に落とし込むことができるので、治療効果も上がり、患者さんに喜んでもらうような施術ができるようになります。

次回は、【このメカニズムを治療に生かすためには】についてお伝えしますね。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました！

メカニズムを基にして内臓を調整する方法については