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fromひらいしげと
もしあなたの担当している患者さんで、
・左の背中の痛みがとれない
・左の肩こりが慢性化している
・左肩に痛みがあり、通常のアプローチでは痛みがとれない
という患者さんがいたら、ぜひ今日のブログを参考にしてみてください。
筋系のアプローチで改善しない場合は、この沈黙の臓器が疲労している可能性が高いです。
現代人の食生活で、もっとも疲労しやすい臓器。
それは膵臓。
なぜなら、糖質過多の食生活を送っている方が多いから。
そして、膵臓が疲労すると、背中や左肩や左腰などの痛みが出やすくなるのです。
典型的な症状としては、この部分に痛みが出る方が多い傾向にあります。
膵臓の疲労による痛みの場合は、膵臓にアプローチすると、上記の痛みが改善することが多いです。
1.膵臓の位置について
膵臓は、胃の後ろにあります。
そのため、直接触ったりアプローチすることができません。
この膵臓の位置が、アプローチをしにくくしている理由なのです。
自分の施術が適切に行われているか分かりにくいんですね〜。
そして、膵臓は他の臓器と違って、形がはっきりしていません。
肝臓や腎臓みたいに、輪郭がはっきりしていないんです。
脂肪組織が少し固くなったような形をしています。
なので、エコーで見ても「これが膵臓だ」というようにはっきりしないんですね。
少々、アプローチするにはやっかいな臓器なんです。
そして、糖質を食べる限り必ず働く臓器です。
つまり、疲労しやすいんですね。
そのため、必ず評価をしてアプローチをしないといけないんです。
避けては通れないんですね。
2.膵臓をどうやって評価するのか?
フィジカルテストとしては、左の背中が固くなりやすいので、
・体幹の回旋
・左肩の可動域
・深呼吸したときの左胸郭の可動性
などを評価すると、分かりやすいですね。
膵臓のみにアプローチした後で、再評価すると変化が分かりやすいです。
反射点としては、右の母指球になります。
右の母指球が固かったり、痛みがあるようだと膵臓が陽性の可能性が高くなります。
その場合は、右の母指球を押しながら、膵臓にアプローチすると、右の母指球が柔らかくなることを確認できるでしょう。
チャップマンの反射点としては、前側は右の第7と第8肋骨の間。
後面はT7とT8の棘突起の右側辺りになります。
その部分に、固さや痛みがあるようなら、膵臓を疑った方がいいという指標になります。
腰椎の関節の遊びでも評価できます。
なぜなら、膵臓はL1、もしくはL2の前側にあるからです。
腰椎の棘突起を押して、L1とL2に関節の遊びがなかったら、膵臓が疲労している可能性があるので、試してみてください(^^
3.簡単に膵臓にアプローチする方法とは?
先ほど述べたとおり、膵臓は胃の裏側にあるので、どの程度押したらいいのか分かりにくいです。
かといって、強く押すとみぞおちが「うっ」となって、患者さんは一瞬で緊張してしまいます。
なので、L1を指標にしながらアプローチするのです。
L1の棘突起を触りながら、膵臓にアプローチします。
適切な圧が膵臓に加わっていれば、L1の棘突起が動くことが確認できます。
意外と弱いタッチで動くのでぜひ、確認してみてください。
膵臓は脾臓と連結しています。
なので、脾臓を触りながら、膵臓を左方向にリリースすると、脾臓が動くことが確認できます。
確認できたら、適切なタッチで膵臓にアプローチできている指標になりますよね。
これなら強く押さなくても大丈夫!
膵臓は胃の裏側にあります。
なので、胃を介してアプローチしてください。
水風船を押すようなタッチで、やさしく押してあげると、防御性の収縮が入らないので、患者さんもセラピストも安心ですよね。
膵臓アプローチで手を置く場所や、アプローチの方法については、以下の動画をご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
糖質過多の現代人は、疲労しやすい臓器の一つです。
ぜひ内臓アプローチで、患者さんの健康に貢献しましょう!
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